カード会社にとって、電話によるコンタクトセンターはまさに顧客最前線に位置するにもかかわらず、それを主に担うのは女性の非正社員である。彼女たちのモチベーションを向上し、さらに安心して顧客対応、自信を持って顧客に提案できるサポートの仕組みを空間、システムに展開した模範的事例といえる。建築計画の段階から周到に検討されたコンセプトは、ワーカーの意見を随所に反映し、特に電話応対業務のストレスを和らげる「癒し」をイメージしたフロアデザインやくつろぎを重視した食堂、喫茶室などに具現化されている。ワークプレイスブランディングによる会社からのメッセージの発信、個人カルテによる人材育成など、ハード、ソフト両面でのワーカーサポートが展開されている。 |
(1階 ギャラリー)
ビルエントランスには非接触ICカードによるビル入退館システムを用いている。また24時間有人警備を採用し、万全のセキュリティ体制を実現した。 |
(1階 来客者スペース)
オープンでウェルカムな雰囲気を演出した来客者スペース。 来客者スペースにもブランディングコンセプトを掲示し、広く三井住友VISAカードの企業姿勢をアピールする。 |
(ワークプレイスブランディング)
女性にとって気配りの象徴となる「世界の子供たちの笑顔」のグラフィックにブランディングコンセプトを重ねた。 グラフィックは壁面収納庫の扉にプリントシートを貼付。 |
(ワークステーション)
組織活動が効率的に機能するようにワークステーションは120度のブーメランデスクとし、レイアウトは亀甲のユニバーサルプランを採用。適切な距離感や集中度を実現した。 |