中部地区の大手製造業を中心に、日系ブラジル人を派遣している会社の本社オフィス。1階を事務所として使用し、2階〜5階は賃貸マンションとして、外部や同社のスタッフに賃貸している。住居部分の構造的なコストパフォーマンスを優先した為、RC造壁式を採用した結果、スパン的に制約も多いが、構造解析等検討を重ね執務室空間は広く採ってある。また、一般的なオフィスビルよりも低い天井高は、間接照明を多用し立体的な配光計画による視覚効果でカバーしている。屋外に面して設けたリフレッシュコーナーは、開放的な空間に仕上がっており、これは上階住居部のテラス(ベランダ)部分の下階を活用した秀逸なアイディアである。これらの手法は、マンションにオフィスを構えることが多いSOHOに参考になる事例と言える。 |
(エントランス)
ホワイトを基調とした空間に、シンプルで美しい デザインのチェアでコントラストを演出した。 マンションの入口のイメージを払拭ながら企業 イメージを打ち出している。 |
(オフィススペース)
オフィス空間は機能的なデスクを採用。 円形の天板はワーカーが回転し自由な視界 を作り出せる。特徴的なインテリアでもあり、仕事に入るモチベーションがあげられる。
照明は間接とデスク下に直接光 をあてられるものとし、上置きキャビネット の影響を受けない計画とした。 |
(ミーティングスペース)
天井高の制限を間接照明で解決しながらの演出。 インテリアはシンプルでデザイン性の高いもので選定。 |
(コモンスペース)
オフィス近くの廊下部分 ここを行き交う他の入居者に アメニティを提供している。 |