依然として、窓際には役職席がある島型レイアウトから脱却しえない官公庁のオフィスを、先陣をきって変革を実現した模範的事例である。コミュニケーションを促進するため、執務席を背面対向式に、窓側を共有スペースに開放、ミーティングエリアをオフィスの中央に配置するなど様々なチャレンジを行った。また、ブースや個室を一切排除しオープンとすることで、ワーカー同士の視線が行き届き、風通しのよい一体感のあるオフィスとなっている。電子決裁システムやグループウエアなども積極的に活用しており、政府が推進する電子政府計画のモデルオフィスにもなっている。今後、全国レベルで官庁オフィスを変革していくために、大いに参考とすべき事例だと言える。 |
(受付)
外部からの来訪者が多く、受付用窓口を新たに設置。 課の顔であるヘルプデスクと、その他の来訪者をこの受付で応対 |
(1階
メインエントランス)
空間を仕切るのはフレームのみで、オープンな空間。ミーティングデスクを三つ設置。組合せての利用とロールスクリーンによるセパレート利用の双方に対応。 |
(オフィス全景)
見通しのよいオープンなオフィス。 |
(ライブラリ)
リフレッシュコーナーや通路など、オフィス内の各所がコミュニケーション・コラボレーションの場となる。雑誌や書籍はすべてリスト管理され、グループウェアで検索可能。 |
(オープンミーティングエリア)
オープンコミュニケーションエリアの隣に課長および室長席を設ける。 ミーティングの様子を容易につかむことができ、暗黙知も含め様々な情報が収集できる。 |
(窓面の共有スペース)
快適な窓際を共通のミーティングおよび作業スペースとすることで職員の作業効率を図る。 |