ローコストで高機能な建築をテーマに、設計事務所らしいこだわりと様々な実験的な要素を取り入れて構築されたオフィス。社員のためのスペースはファクトリーへの回帰を目指し、実質本意を追求したシンプルで機能的な空間・設備となっているが、天井のない空間やソックフィルターを採用した空調など、技術的にイノベーティブなチャレンジが随所に見られる。一方、社外に向けては、前面の街路と一体化したエントランスギャラリーを設け、地域の街並みに貢献するとともに、この街を訪れる人々、近隣の人達にも開放している。また、2Fなどの接客ゾーンはシンプルながらモダンなデザインで、上品なおもてなしを重視した空間となっている。 |
(外観)
本建物の属する、アイガーデンエア南街区のオフィス3棟は、約300mの長さを持つ歩行者のための「緑陰モール」に面して、1階部分に街並み貢献施設と称して、ギャラリー、ショールームを設けている。 |
(エントランス兼ギャラリー)
ギャラリーと連続する空間にサブギャラリーを設置。普段はギャラリーと連続した展示空間となりますが、雪見窓的に開けられた開口部上部にプロジェクターにて画像を映写し、スライドレクチャーなどに利用できる。 |
(2階 打合せコーナー)
1階のギャラリーと吹抜けを介して繋がった打合せコーナーには、床暖房、床吹出し空調を採用。打合せコーナーの奥にはアイキャッチとして照明埋込みのアートウォールを設置している。2階の会議室、打合せブースの机と椅子は各室ごとにテイストの異なる家具を入れ、ショールーム的な活用をしてる。 |
(ワークプレイス) |
(基準階事務室ミーティングスペース)
基準階事務室は天井を貼らないことで、断面的な空間の拡がりを求めるとともに、所員の創造力を喚起するスペースとなることを目指している。天井のない空間は蓄煙効果もあり、防災上も安全。 |
(スタジオ)
450m2の大会議室は天井高さ4mを確保し、中央で可能間仕切により2分割使用を可能としている。大型スクリーンプロジェクターや音響装置を用い、プレゼンテーションや講演会など多目的に使用されている。また天井に組み込まれたショップラインを使用して、演出照明を施したり、照明実験を行ったりフレキシブルな対応が可能。 |