三重県の行政システム改革の一環として、民間企業でも稀と言っていいほど高レベルなFM手法オフィス改革を実行し、組織のフラット化(課の廃止)による事務処理のスピード化、責任の明確化、また、業務改革などによる県民サービスの向上を実現させている。以前の庁舎内は廊下とオフィス、各課間が壁で仕切られており、暗く閉鎖的であったが、ガラススクリーンでの仕切りや、構造体以外の仕切り壁を取り払い見通しの良いオープンな空間を構築した結果、明るく、コミュニケーション、フレキシビリティが向上したバリアフリー執務空間となっている。 |
(6階エレベーターホール前廊下部(県産材使用))
各フロアの中央通路を明るくし、親しみのある空間とする為廊下との壁をガラス化した。廊下から、ガラス越しに内部空間の雰囲気が伝わることで、閉塞感を無くし、執務ゾーンに入りやすくしている。 |
(4階通路・打合せゾーン)
従来課の中に不規則にあった打合せ机を、打合せゾーンと執務ゾーンを明確に区分し、集約・共有利用している。コピー機、消耗品等についても、各課の枠を超え一箇所に集約し、共有利用を進めている。 |
(7階一般執務ゾーン)
各課の間仕切りを撤去し、明るくオープンなオフィス。組織の見直しに伴い、スペーススタンダードに基づくデスク配置で1島を8基のデスクで構成し、総括マネージャー(前次長)、チームマネージャー(前課長)も島の中に入れたフラットな組織に合ったオフィスとしている。 |
(知事室エリア内プレゼンテーションルーム)
知事室エリア内においても、使用頻度の少なかった旧貴賓室を見直し、各種機材を多目的利用できるプレゼンテーションルームとし、施設の有効利用を図っている。併せて知事室エリアについても動線を整理し、明確な空間に再整備している。 |