一般的に金融店舗はセキュリティ確保のために閉鎖的になりやすいが、ここは1,2階を吹き抜けとした開放的な店舗である。2階は照明設備を備えた本格的ギャラリーとなっていて、国内著名芸術家の展示会を月替りで開催し、地域に無料開放している。このギャラリーは、お客様の待ち時間に絵画を楽しんでもらおうというものだが、同時に職員の仕事ぶりも全て見下ろすことができ、企業の透明性が表現されている。また、1階ロビー内には客用トイレを設置している。これはセキュリティのために利用者サービスを損なうことのないようにとの考えによるものである。 |
(建物全景(昼))
理事長の母校早稲田大学には演劇博物館があり、その中に展示されているシェイクスピア劇場(グローブ座)を模した、ハーフティンバー様式(写真)の建物。前面には植栽を施した広場と、車椅子用の駐車場があり、通りかかった方が、自由に休憩できるベンチも備えている。 |
(営業室からの眺め)
営業室から風除室方向を見る。視界が広く、のびのびとした空間である。お客様からも良く見えることから、仕事をしていても緊張感と張り合いが生まれる。 |
(階段踊り場からの待合いロビーの眺め)
ロビーも木調の内装としている。自宅のリビングのようにくつろいで頂きたいという気持ちから床をフローリングで仕上げている。各所に飾られた観葉植物が、さらに空間作りに効果をあげている。 |
(2階からの壁画の眺め)
2階から見た壁画。手摺は手作りのアルミ鋳物製で、他に同じ物はない。宮信のシンボルの一つ、ハートをモチーフに、蔓草模様のデザインとしている。手摺支柱は、鉄骨にしっかりと緊結されているので、持たれかかっても安心である。 |