吹き抜けのある開放的な空間、せせらぎの音や風の取り込み、光の活かし方、自然観あふれるインテリアなどは、オーナーや設計者の「優しい人柄や気配り」を感じさせてくれる。また、機能性の高いワークステーション、集中・創造性の発揮できる個室的空間づくりなども、小規模ではあるものの、快適で機能的なオフィス環境とつくっている。街に溶け込む落ち着いた外装、敷地の一部を路地として解放し、自然をうまく活用した省エネルギー設備などは、まさしく地域に根ざしたオフィス空間・建築となっている。 |
(吹き抜けと2階会議室)
会議室には、写真右手奥エネルギーボックスと正面のリフレッシュテラスから心地よい光と風が入ってくる。リフレッシュテラスからは、山の緑を望むことができ、スタッフの気分転換の場として利用されている。 |
(全体の構成)
1階が来客用エントランスと応接室、2階がスタッフ用エントランスと設計室、会議室。諸室は、3層の吹抜を中心に配置されている。内装は木やコルク等の自然素材と木質系二次製品に柿渋を塗装。生活の場としてのオフィスを目指し、住宅に近い暖かい雰囲気のインテリアにしている。 |
(1階
応接室)
1階玄関から3段下がった閉じた空間。来客受付・エントランスホール・応接室をゆるやかに一体化している。 |
(2階
設計室)
デスクトップの作業が多いため、全体の照度を落とし、手元の部分照明を選択し作業している。また、各机の床部分には蓄熱式床暖房を設置している。 |
(エネルギーボックス内部)
床・天井はグレーチング。 |
(一人分の作業スペース)
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