• ニューオフィス推進賞

IBM ビジネスコンサルティング サービス株式会社

法人データ

企業名・団体名 IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社
所在地 東京都千代田区丸の内2-4-1
丸の内ビルディング
オフィスの種類形態 本社、新築、賃貸ビル
オフィスの延べ面積 5,004m2
業 種 経営コンサルティング
使用開始時期 2002年9月
入居者数 2,500名
社内の推進部門 会長、社長、人事担当常務、財務担当常務の3役員をリーダーとし、HCS(人材経営ソリューション)分野のコンサルタントとFM部、システム部を含むプロジェクトチーム。検討課題に応じて都度、総務部他が参加。
建築設計  
オフィス設計 明豊ファシリィティワークス株式会社
施 工 明豊ファシリィティワークス株式会社

NOPAの眼

過去9年に渡り、IT/オフィスインフラの実験・活用を進め、世の中に経営戦略のモデルケースを提示してきた。今回の丸の内移転に際しては、「コンサルタントのフリーアドレス席は、20%相当分」「書類量は一人あたり13cm(0.13ファイルメーター)」というオフィス効率を達成しているが、その理由の一つは、ITを駆使してスペースの贅肉を削ぎ落とし、同社のノウハウを注ぎ込んだ徹底的なデジタル化・情報の共有化である。ホットスポットの整備を通信系会社と協業し、周辺地区全体をワークプレイスとして活用する先進のコアオフィスである。

(ギャラリー)

受付から未来企業オフィスへのセキュリティゲートとなる、「ギャラリー」と呼ばれるアプローチ。IDカードによって、セキュリティ管理がなされている。正面奥にプラズマディスプレイを置き、ミーティングルームの案内表示を行っている。

(ゲストルーム)

ゲストルームはすべてガラスの間仕切りで区切られているため個室でありながらもオープンな雰囲気。同社の経営の透明性とともに先進性を演出。ゲストルームには、それぞれ覚えやすいように世界各国の都市の名前がつけられている。ここは「ベルリン」と呼ばれるゲストルーム。マルチスクリーンシステムを活用し、ペーパーレス会議を行っている。照明やプロジェクターは10分間で自動的に消灯するため、省エネルギーに寄与している。

(エグゼクティブルーム)

社長を含めたトップエグゼクティブがいっさい個室を持たないのも、同社オフィスの大きな特徴。デスクパネルや周囲の壁面にガラスを多用しているのは、同社のオープンで透明なマネジメントのあり方を反映したもの。円形に配した背面式のレイアウトと、その場で会議ができるマルチスクリーンシステムが迅速な意思決定をサポート。

(オープンオフィス)

無柱空間を活かしたオープンオフィス。4名用と6名用のチームテーブルをフロア全体に配し、席数÷利用者数=20%の徹底したフリーアドレスで運用。フリーアドレス席は予約も不要。テーブルは電源とLANケーブルを埋め込んでいる。全社員に同一機種のノートPCが支給されているため、オフィス内で移動するときはケーブル類を持ち歩く必要はない。

(オープンオフィス)

スタジオ。6〜8名のプロジェクト会議等で利用するコラボレーションスペース。マルチスクリーンを使ったペーパーレスの打合せを行っている。周囲からも中の様子が分かるように、全面ガラスパネルを採用。

(チャットハブ)

ワークエリアに隣接して設置されたチャットハブ。リフレッシュ目的だけでなく、ちょっとオフィスに立ち寄ったコンサルタントが、タッチダウンとして使うのに適している。ここでもテーブル上には電源とLANケーブルを確保している。