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Societe Generale

17,cours Valmy Paris-La Defense 7 Valmy France

ラ・デファランス地区  ラ・デファランス地区はオフィス立地として27百万スクエア・フィートあり、世界のトップ50企業とフランスのトップ15企業が入居している。

 ここでは120,000人のワーカーが働いている。その中でSOCIETE GENERAlEの新本社があるValmy地区は、新凱旋門、300人収容できるホテル、コンサートホール、スポーツセンターや公園がある仕事と生活の調和が図られる環境が整備されている。

会社概況


 フランス最大の民間銀行であり、世界では19位。
 フランス国内に2,000オフィス、パリに1万人の従業員がいる。(世界では45,000人)

 1992年計画決定、1995年6月移転完了。
 現在6,000人の従業員が働いている。(3,000人はVal-de-Fontenay地区)

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建物の概要


ツインタワーの外観
ツインタワーの外観

1.Technical installations and aerials

2.Office

3.Personnel utilities

4.Technical installations

5.Trading rooms

6.IT and telecoms platform

7.General services

8.Parking
ツインタワー
 ツインのクリスタルの円筒形ビルをエントランスのある低層ビルでつないでいる建物の構造となっている。

 低層階はツインビルのユーティリティとなっており、1,400台収容できる地下駐車場、情報技術やテレコミュニケーション・プラットフォーム、そして3フロアに400人いるトレーディング・ルームが設置されている。

 ツインの高層階は10階から37階の部分であり、オフィススペースとなっている。

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レセプション・エリア


オブジェ
手前にゲートが設けられ、
奥には巨大なオブジェが見える
 エントランスでは磁気カードで出入りがチェックされ、一歩中へ入ると銀行としての威厳を誇る"The AGORA" のエリアがある。 

  そこでは舞い上がるようなオブジェが置かれており、その先には5階まで吹き抜けの"Dome"が見上げられる。    
ドーム
クリスタルでデザインされたモダンなドーム

オフィス・エリア


オフィス・エリア  各フロア面積は約14,000squarefeet(4,900u)

 オープンエリア、セミプライベートまたはトラディショナルオフィス(個室)として使われている。
  窓側に全てのワークスペースをレイアウト。
 業務内容や組織規模に応じ、問仕切りのないオープンプラン、透明な部分壁で分割された半個室プラン、個人あるいは少人数グループ用の個室、と大きく3つのスペース形態がある。    
ワークスペース
 スペースプランニング上は各フロアに75名を基準とし、部屋割は人数毎の面積基準に基づいて、効率的かつフレキシブルにフロアレイアウトを実施。

 ミーテイングルームやコピー機、書庫等の共用スペースは、ワークスペース側か廊下を挟んだコア部分側のいずれかに配置される。

 執務スペースの配分としては、管理職に対して30u×30人、18u×180人、12u×600個室が与えられているが、移転前のスペースよりは狭くなっている。

 オリジナル家具は、木製L字型天板のデスクをはじめ、書類閲覧用引き出し天板付きのシャッタ式キヤビネツト等細かな工夫がなされている。また、書類棚内部ユニット等はモジユール化され、レイアウト変更や配置替えの際の入れ替えを容易にしている。

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 なお、各デスク背面には文具トレーを掛けられるパーテイションの取り付けも可能だが、実際にはほとんど使用されていなかった。各部屋は窓に面しており照明はダウンライトのみだが、ワーカーからの不満は特にないようである。窓はブラインドをはさんだ2重ガラス窓であり、内側の窓は引き出式で清掃が可能。

 全フロアは20cmの床下配線で、デスク上に電源、電話、データ用配線の口が設置され、各個人がボイスメールやEメールを活用できる環境を提供。

 また、各デスク上にはブラインドや照明、温度の調節ができるリモコンを装備しており、パーソナルなデスク環境への配慮が見られる。

 共用スペースの中にはメールエリアがあり、レール式運搬システムに各自が入力操作することにより、バッグに人れた書類の送付や受け取りが、各フロア問を通じて可能となっている。

 オフィスの防災対策については、各部屋にスプリンクラーはなく、火災発生時には防火扉であるドアが自動的に開鎖され、煙の流出や上下左右の他の部屋への延焼を防ぎ、その間に社員の避難を行う方式を採用している。    

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カフェテリア


吹き抜けホール  吹き抜けホール周辺にはダークウッドのインテリアのカフェがあり、その他に会社の歴史や貨幣をディスプレイした展示室や、社員向けの銀行窓ロ、旅行代理店、保険窓口、写真屋等のサービス施設を配置。  
社員食堂  ホールの下階には社員食堂として、各700席のカフエテリアレストラン2つと150席のファストフード店1つが委託運営されており、社員IDカードにより口座引き落としで精算される。インテリアは床や家具に木材を用い、全体にナチュラル系のトーンでデザインされている。

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FMの取組み


オフィス管理コスト    
オフィス  スペース節約が至上命令。
  オフィスコストは一人当たり年間FF10万(200万円)。

  一人当たりのレイアウトコストは年間FF2万(40万円)で、コンピュータ費用、FM担当部門の人件費が含まれている。

  FM担当はユーザーのニーズに対する平米当たりの費用と移動費用について主たる管理を行っている。
   
新しい働き方   
 一年前からEメールやボイスメールを使うことによりコミュニケーションが良くなってきている。

 2つの相反する傾向1つ目は、チームでの仕事が多くなり、結果として新たな会議室設置の要求が出ている。

 2つ目は、プライバシーの欲求が高まり、個室の要望がでてきている。
   
配置替え   
・大規模な配置替え

1988年 大規模リストラによる配置替え

1995年 配置転換による同一ビル内で2,700人が移動

・通常の配置替え

年間では社員の30%〜40%が移動する。原則は人だけの移動だが、 実際は家具も替えざるをえない状況。 

 週末に配置替えするため迅速な作業ができるように、長期間の 準備が必要である。不動産管理部門と情報システム部門のFM 担当者は、外部のような立場でユーザーに迅速に対応する必要 があるとの説明があった。

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所  感


 新しいビルが立ち並ぶ開発地区の中でも、今回のオフィスビルの大きさとその近未来的建築デザインにはの企業規模が表れている。そうした対外的インパクトだけではなく、内部スペースは実際に働くオフイスワーカーを中心に考えながら、コスト意識や効率性などとのバランスを充分に検討したプランニングが実施されている。

  特に、余裕のある一人当たりのデスクスペースや光や温度を個人で調節できるリモコンなど、集団の中でも個を尊重する意識は、日本の一般的オフィスではいまだに低いと感じた。

  また、インテリアデザインについてオフィス以外も含めた各スペースに共通して言えるのは、オリジナル家具や綿密な照明計画により、モダンで機能的な中に落ち着きのある空間が実現されている点である。    

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