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「協働する感情〜協働関係を促進するオフィス〜」研究9回コース

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協働関係を促進するオフィス研究部会報告書のご案内

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■講座概要
渡部 幹
早稲田大学 高等研究所 准教授

内山その・三枝信雄・村上哲朗・長坂将光
クリエイティブ・オフィスの実践家

岸本 章弘 ワークスケープラボ主宰
欧米の先進オフィスの研究者


菊竹 清訓(オブザーバー) 建築家
日本建築士会連合会 名誉会長
9回コース(7月/8月/9月の3ヶ月)
原則木曜日
18:30〜21:00
場所 原則NOPA会議室
定員 20名 (最小開講人数 10名)
受講料 \90,000-
教材費 \8,000-
■目標
 社員同士の協働を促進し、クリエイティブな職場を実現するためには、職場での人間関係の在り方が重要となる。お互いのアイディアを刺激し、情報や目的を共有し合え、高いモラールを維持するにはいかなる人間関係が必要で、それを実現するためにはどのようなオフィスの構築・運営が求められるのか。この疑問に学問・実践の両面からアプローチし、新たなクリエイティブ・オフィス像をつくりだすことが本ワークショップの目的である。
■講義概要
本ワークショップでは、良好な人間関係を促進し、円滑かつ創造的な業務を可能とするクリエイティブ・オフィスの構築・運営について検討する。今日、経営の資源として戦略的に活用するオフィス、クリエイティブ・オフィスがますます重要性を増している。その背景には、①経営環境の変化:他社とは違うこと(差別化・差異化)をやりつづけなければ持続的な競争優位を保つことが困難、②経営者の意識の変化:付加価値創造の現場としてオフィスに着目、③オフィス機能の変化:働く人々の独創性を育み、シナジーを発揮し、非定形業務に強いオフィスへの要請、がある。このように情報処理の効率を追求するオフィスから、知識創造の促進を追求するオフィス:クリエイティブ・オフィスへと、オフィスの意味づけが変化している一方で、コスト削減、効率化、成果主義をテーマとした経営改革により、旧来の日本的な、企業文化・風土、組織等を前提とした働き方が変わり、働く人々の協力関係を阻害する要因も存在している。
クリエイティブ・オフィスとは、活動のマネジメント(駆動力)と、それにより始動した活動を加速する要素(空間、ICTツール、ワーカーへのはたらきかけ:運営マネジメント)を備えた、組織の創造性を最大限に発揮するための働き方に適した「場」を指すが、その「場」が始動・駆動されることは、活動主体である働く人々の協力関係を前提としていることは言うまでもない。
また、クリエイティブ・オフィスの実現は、コミュニケーション活性化、モチベーションの向上、目標・理念の共有促進といった効果を生み出すことから、クリエイティブ・オフィスが、人々の協力関係を促進する手段となりうるとも言える。だが、いかにしてクリエイティブ・オフィスが上記の効果を持ち得るのだろうか。本ワークショップでは、社会環境が人のこころにどのように影響するかを研究対象としてきた社会心理学の成果を紹介し、クリエイティブ・オフィスとその運営マネジメント(ワーカーへのはたらきかけ)を捉える枠組みを共有する。この枠組みに基づき、参加者は自らのオフィス・職場を生きた材料として俎上にのせ、成功している4つのクリエイティブ・オフィスの構築・運営の事例を参考に、その問題点を洗い出し、問題解決の方法を検討する。
■対象者
職場の人間関係を活性化させ、業務効率やクリエイティビティを、より発揮させたいと思っている経営者、経営企画担当者、人事担当者、総務担当者、ファシリティーマネジャー等。
クリエイティブ・オフィスの構築・運営に関わっている人々、今後関わろうとしている人々。
オフィス関連企業に属し、先進的なオフィスの研究、企画、開発に関わる人々。
■テキスト
■日程
第1回
7月8日(木)
はじめに
「クリエイティブ・オフィスについて」
1.社会的交換理論について」
 早稲田大学 高等研究所 准教授 渡部 幹

・協力し合えない組織の心理連鎖:フリーライダー問題
・協力関係を阻害する「構造的要因」
・信頼の重要性とコミュニケーション
(その他の参加講師 内山その・三枝信雄・村上哲朗・長坂将光・岸本章弘)
第2回
7月15日(木)
2.プロフェッショナルの協働を促進するオフィス1(シグマクシス)
 (株)シグマクシス コミュニケーション部ダイレクター 内山 その

・価値創造を実現するワークスタイル
・プロフェッショナルを支える経営プラットフォーム
・パフォーマンスを最大化させるワークプレイス
(その他の参加講師 渡部幹 岸本章弘)
第3回
7月22日(木)
3.プロフェッショナルの協働を促進するオフィス2
欧米の事例 岸本 章弘 ワークスケープラボ

効率化と成果主義 渡部 幹
・成果主義の本来の狙い
・日本型成果主義の弊害とフリーライダー問題
第4回
7月29日(木)
4.インセンティブ(モチベータ)構造を確立するオフィス1
(日産先進技術開発センター)
 日産自動車(株) 技術開発本部技術企画部シニアエンジニア 三枝 信雄

・役割構造の明確化
・社会的文脈の中に技術を位置づける
・個が魅力的に輝く場
・コミットメント、インセンティブ、モチベータ
・アンブレラ産業とネットワーク分業体制
・オープンイノベーション
(その他の参加講師 渡部幹 岸本章弘)
第5回
8月2日(月)
5.インセンティブ(モチベータ)構造を確立するオフィス2
欧米の事例 岸本 章弘

インセンティブとは 渡部 幹
・損得勘定から感情へ
・金銭的インセンティブと社会的インセンティブ
第6回
8月26日(木)
6.知識の伝承を促進するオフィス1(前川製作所)
 (株)前川製作所 広報室 室長 村上 哲朗

・町工場・・・部課制・・・グループ制・・・独法
・経営理念「すみ分け」、一社化
・定年ゼロ
・「組織論ではない。組織はあとからついてくる。」
・「一人ひとりの考え方を重視」課題は共通:「個と全体の融合」
・地域との融合
・部活動
(その他の参加講師 渡部幹 岸本章弘)
第7回
9月2日(木)
7.知識の伝承を促進するオフィス2
欧米の事例 岸本 章弘

評判情報の流通 渡部 幹
・インフォーマルネットワーク
第8回
9月9日(木)
8.ICTとF2Fの融合したオフィス1(マイクロソフト)
  マイクロソフト(株) Program Manager,
 Corporate Real Estate Real Estate & Facility
 長坂 将光

・バーチャルなオフィス環境(ICT)とリアルなオフィス環境(F2F)を シームレスに行き来する働き方
(その他の参加講師 渡部幹 岸本章弘)
第9回
9月13日(月)
9.ICTとF2Fの融合したオフィス2
欧米の事例 岸本 章弘

「知ること」と協力行動 渡部 幹
・能力への信頼と意図への信頼
・文化と協力
■特典(研究部会への参画)
(社)ニューオフィス推進協議会では、NOPA塾の内容を踏まえ、クリエイティブ・オフィスを推進するために特に重要であると考えられるテーマを抽出し、最近のオフィスを取り巻く環境変化を考慮に入れた研究部会を企画しています。研究部会活動は研究成果を求めることのみならず、参画者相互のコミュニケーションを図る上で大変意義の有ることと考えます。
今回、NOPA塾を受講の皆様は、研究部会への参画資格が得られます。
少人数参加型による勉強会方式のため、開催日数の8割以上の参加が可能な方の参画を希望します。

開催期間:10月〜3月(月1〜2回程度開催予定)
参画費用:無 料

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